鯨料理
福岡 田川 エリア
「Please」 2008年02月掲載

かつて石炭の町として栄えた田川の、文化財的な建物の趣ある一室で鯨料理を満喫した。
建物は江戸後期の庄屋造りの本館と、初代市長を務めた林田春次郎氏が昭和9年、迎賓館として建てた別館から成る。別館は上質な材料を用いた丁寧な造作の豪奢な邸である。
創業が昭和26年のこの店は当初旅館だったが、平成10年に料亭として再出発、春次郎氏の曽孫、母里勤子さんが三代目女将として鯨料理を前面に出し、取り仕切っている。「なぜ鯨を?」の問いに、勤子さんの夫で彫刻家の聖徳さん(51)が「炭鉱の町だったから。正月にはご馳走として必ず食べていました」と答えてくれた。
この店がJR利用者(日帰りグルメきっぷ)だけに期間限定で提供する「はりはり鍋と創作くじら懐石」は実に豪儀で、しかもお得である。
前菜は酢味噌で食べる真っ白のおば雪と、さえずりの酢の物の小鉢二品、それにベーコン、百尋、さえずり、マメわた(腎臓)の珍味四点、赤身の握り鮨二貫。これでまず顔が綻ぶ。続いて生鯨赤身の刺身、茶碗蒸し(ベーコン入り)、そしてメーンのはりはり鍋。
はりはり鍋は本場・大阪の老舗の直伝。片栗粉を付けて素揚げした身が食べ易い。油揚げが水菜と良く合う。鰹節で出汁を取ったスープが淡く、品良く、美味である。
あと大和煮、ステーキ、本皮のサラダ、竜田揚げ、鯨と魚介のイカ墨カレーと続くが、いずれも腹に重くなく、完食して満足、胃がもたれることもなかった。要予約。
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店舗情報
| 営業時間 |
11:30〜14:00 17:00〜22:00 ※夜は要予約 |
休業日 | 月曜日 |
|---|
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